夏のハットといえば、パナマハットが思い浮かぶ。しかし、定番の白やベージュは、私には少し目立ちすぎる。他の色もあるが、パナマハットらしい夏らしさは薄れてしまうように感じた。
そんな中、物色している最中に見つけたのが、ケンマ草のハットだった。発色の良い色が多く、夏らしい雰囲気があるのが目を引いた。
ものは試しに、と一つ買ってみた。まず印象的だったのは、その軽さだ。通気性も思っていた以上に良く、日本の蒸し暑い夏でも快適だった。
フェルトのハットは風をまともに受けるため、強い風では飛ばされやすい。一方、ケンマ草のハットは風が通り抜けるので、多少の風では飛ばされにくい。一度だけ、旅先の灯台で強風に飛ばされたことはあるが、それ以外で困ったことはない。幸い、その時も拾える場所に落ちたので事なきを得た。
最初に選んだライトブラウンに加えて、ネイビーも買い足した。夏用のリネンシャツやジャケットはブルー系が多い。ライトブラウンは装いに変化を加えやすく、ネイビーは同系色ながらトーンの違いを楽しめる。二色を使い分けながら、夏の色合わせを楽しんでいる。
ハットを中心に扱うネットショップでは、ケンマ草のハットも豊富にあるが、意外に街中でかぶっている人を見かけない。ケンマ草という素材自体、あまり知られていないように思う。実際、私も購入を決める直前まで知らなかったのだから。
今では、機能性とコーディネイトの両面で、夏の装いに欠かせないハットになっている。


